玉野だより

『玉野だより』 2019.03.25【海辺の松(出崎5)】

投稿日:

この日は、丸山の手前にイーゼルを立てた。この場所は以前にロケハンしていたのだが、この時期、下草が枯れ色になっているので、昨日描いた松と同じく、松の緑が美しい。描いていて、途中で気付いたのだが、左手前に生えている小さな松は、まるでジグソーパズルの1ピースのように、画面にピッタリとおさまっている。自然は人智を超えているなぁ。

ベルナールはセザンヌに「セザンヌは自然の奴隷だ」と言ったし、ルドンは「描写絵画は天井が低い」と言ったし、ピカソは「対象より絵のほうが強い」と言ってイーゼル画から離れた。今や、イーゼルを外に持ち出して、現場で描いている画家は、世界中を探しても絶滅危惧種だ。

しかし「真・善・美」は超越なので、人智の及ぶところではないし、人がどうこう出来るものでもない。美は超越なので、人それぞれではない。それに気付けばイーゼル画は復活するだろう。

-玉野だより

執筆者:

関連記事

『玉野だより』 2019.06.13【奥迫川風景(7)】

この日も、前日と同じ風景を、視点の角度を変えてイーゼルを立てた。 緑の色は、絵画として使おうとすると、非常に難しいが、自然はこともなげに階調も色も配置している。2010年(64歳)にイーゼル画(対象の …

『玉野だより』2018.10.03 【王子が岳風景(22)】

この日は、ニコニコ岩の海側でイーゼルを立てた。ここは、描くのは9月24日に描いた〈王子が岳風景(17)〉以来の2作目だ。まだ、数点描く場所がある。朝から快晴で、太陽の方向の海も光っている。空も海も青く …

『玉野だより』2019.01.21 【出崎朝光(3)】

この日は、車で入れる出崎の最奥から、細い道を通って宇野側の小さな浜でイーゼルを立てた。こちら側の浜は、海からの風をまともに受けてキャンバスやパレットをあおられ、視線とタッチを中断され描きにくい。鼻の背 …

『玉野だより』 2019.06.29【ネムの花咲く池(2)】

この日は、『ネムの花咲く池』の2枚目を描きに、前日と同じポイントに出かけた。イーゼルを立てられる場所が狭くて、ネムノキを画面に入れようとすると。視角も限定されて1枚目と同じような画面になってしまう。 …

『玉野だより』2018.12.08 【大仙山風景(3)】

この日は、番田の立石に登った経験から思いついて、明見氏に日当を払って、ジュリアンボックスを背負ってもらい、ついでに、タフテープで登山道の目印を結びながら大仙山に登った。二人で、おまけに重い絵具箱を持っ …