玉野だより

『玉野だより』2018.11.20 【番田風景(1)】

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この日は、先日ロケハンした、胸上から細池峠を越して番田に向かう、鉾立バス停(両備バスの岡山行きの始発バス停)の手前の道路の上にイーゼルを立てた。黄葉の美しい谷間は、近年まで一部農地だったらしく、下に下りる道のガードレールの切れ間もあるが、今はもう草に覆われ自然に戻っている。ほんの狭いエリアなので、道路の脇の草を刈ってなければ、自転車で走らなければ、そして、画家や写真でなければ目に入らない景色だ。

黄葉の美しい眼前の風景を、太古の日本人も見ていたと思うと、時空を超えた不思議な感覚に襲われる。芭蕉や子規ならここで一句うかぶのだろうが、画家の私はこの絵を描くのだ。

ここに来る途中、細池峠の手前で、陽光と瀬戸内の光る海の景色が軽トラの助手席の私の目に飛び込んできたので、中川さんに引き返してもらい、写真に撮っておいたが、近日中にここでもイーゼルを立てるだろう。

 

 

 

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