玉野だより

『玉野だより』2018.09.24 【王子が岳風景(17)】

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この日は、ニコニコ岩の海側でイーゼルを立てた。ここは、描くのは初めてだ。少し奥まった場所で、海側の展望もよく、10人程度の人が座れる岩もあるので、地元の老人達の集団がいつも、いっときダベって帰っていく。この日も、後半の1時間くらい、左前側にいたが、画面には入らないので気にしない。

写真では、海が白飛びしているが、肉眼ではちゃんと見えている。

以前、岩のある風景は、東伊豆でも石丁場もあるし、大きな岩もごろごろしているので、描きたいとおもっていたが、木が大きく、地面は下草に覆われ、木の間の岩は地肌が暗くなっているので、約2年間の間に、『車止めの石』の2点しか描けなかった。

その点、玉野の山は理想的で、岩の色、地面の色、植物の状態(木の大きさや、蔓(つる)性の植物が少ない)、おまけに王子が岳では、角度によって海までが画面に入る場所もある。

東伊豆でも、御殿場でも、山中湖でも、玉野でも、イーゼル画は、イーゼルを立てる場所があるだけで、そこに出会わせてくれた天に対して「アリガタイ、アリガタイ」の感謝の気持だ。そんなチャンスを用意してくれた天に対して、〈美しく善き絵〉描かなければ、を描けなければ、画家として申し訳ない。

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