玉野だより

『玉野だより』2018.06.26 【王子が岳風景(5)】

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朝8時、中川さんの車で王子が岳に出発。描き終えて、渋川まで今回も歩いて下りる。下山途中で渋川の海から、小学生を対象にカッター漕ぎや、地引き網などの海事研修を行っている様子が聞こえる。息を合せるかけ声や、指示する号令の言葉は昔と違うが、私も小学生の時に何度か体験した。

以前、沖縄の残波岬を取材していた時、なんだかアメリカ的なガランとした食堂でビールと遅い昼食を食べていた時、すぐ近くの中学校の校舎の裏に、白い半袖シャツの男子中学生が2、3人授業をサボっているのか、ダベっている。2階の音楽教室からは、授業の唱歌が聞こえてくる。なんだか、映画のワンシーンのようで忘れられない。(この時はついでに、アカショウビンが店に飛び込んで来た)

プルーストの〔紅茶にひたしたマドレーヌの味〕の思い出のように、無意志的記憶は人を幸せな気分にさせるなぁ。

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