玉野だより

『玉野だより』 2019.03.31【海辺の松(出崎6)】

投稿日:

今回の訪玉でイーゼルを立てた最後は、丸山浜の草はらにイーゼルを立てた。目の前の松を画面の真ん中に入れて、後ろの光る海面の部分も真ん中に入れて、松の先端の光った部分を、逆光で暗部の半島の前部まで視点を下げて筆を走らせた。この松の前のより小さな松も、松の影も画面に入れたいが、それは無理だ。それには、細長いキャンバスを用意して縦に使わなければ。

この一点の視点を決めて描くためには、松の先端が水平線の上に出るまで視点を下げるために、中腰にならないとその視点は得られない。世界がそうなっているのだから、画家の都合よくなっていないのなら、画家の方が世界の都合に合わせなければならないのが当然だ。中腰で視(み)て、立ってキャンバスに筆を走らせる、いいスクワット運動だったがタンペラマンで乗り切った。

「鳴かぬなら それでもいいさ ホトトギス (岬石)」

-玉野だより

執筆者:

関連記事

『玉野だより』2018.11.30 【鉾島】

この日は、川向こうの堤防を降りて鉾島の南側に廻って小さな砂浜から日の当たる崖を描いた。瀬戸内の石や砂は、色が明るいので、崖や浜や道が白っぽくて描きやすく絵になる。雲ひとつなかったので、空はアトリエに帰 …

『玉野だより』2018.10.01 【日の出海岸の松】

29日、30日は台風で出られず、この日は、台風一過の快晴の朝、いつもの通り中川さんの軽トラで王子が岳に向かったが、日比と渋川の間の道が通行止め。迂回路はあったのだが、この時は知らず、それならばと、28 …

『玉野だより』2018.06.22 【王子が岳風景(3)】

朝8時、中川さんの車で王子が岳に出発。花崗岩を描写するのに、パレットに出す絵具の色がほぼ決まってくる。 この日は、中川さんの迎えがないので、写真を撮りながら登山道を渋川まで歩いて下りる。絵の道具を背負 …

富士山241景

富士山241景

『玉野だより』2018.07.04 【王子が岳風景(10)】

夜雨が降っていたが、朝はいち時止んだので、王子が岳に出かけた。天気予報はよくないが、行くだけ行って、後は現地で判断するつもりだ。天気が良ければ、いつものニコニコ岩付近で描くつもりだったが、この日は、天 …