玉野だより

『玉野だより』 2019.03.15【出崎風景(10)】

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この日は、前日、前々日に描いた崖に、より接近してイーゼルを立てた。画面の半分を崖が占め、崖の上部も画面から切れている。

イーゼル画は、同じ風景でも、立ち位置によって画面がどんどん変わる。立ち位置の変化と、季節、天候、時間の変化を加えると、ヴァリエーションは無限にあるし、イーゼルを立てる画家本人の都合もあるので、現に「今、ここ」でイーゼルを立てて描いている、かけがいのない一期一会の時間に、集中しなければならない。イーゼル画の現場での、画家と対象との、視線のやりとりの証拠としてのタッチは、二度と戻らないのだから。

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