玉野だより

『玉野だより』2018.11.20 【番田風景(1)】

投稿日:

この日は、先日ロケハンした、胸上から細池峠を越して番田に向かう、鉾立バス停(両備バスの岡山行きの始発バス停)の手前の道路の上にイーゼルを立てた。黄葉の美しい谷間は、近年まで一部農地だったらしく、下に下りる道のガードレールの切れ間もあるが、今はもう草に覆われ自然に戻っている。ほんの狭いエリアなので、道路の脇の草を刈ってなければ、自転車で走らなければ、そして、画家や写真でなければ目に入らない景色だ。

黄葉の美しい眼前の風景を、太古の日本人も見ていたと思うと、時空を超えた不思議な感覚に襲われる。芭蕉や子規ならここで一句うかぶのだろうが、画家の私はこの絵を描くのだ。

ここに来る途中、細池峠の手前で、陽光と瀬戸内の光る海の景色が軽トラの助手席の私の目に飛び込んできたので、中川さんに引き返してもらい、写真に撮っておいたが、近日中にここでもイーゼルを立てるだろう。

 

 

 

-玉野だより

執筆者:

関連記事

『玉野だより』2018.06.22 【王子が岳風景(3)】

朝8時、中川さんの車で王子が岳に出発。花崗岩を描写するのに、パレットに出す絵具の色がほぼ決まってくる。 この日は、中川さんの迎えがないので、写真を撮りながら登山道を渋川まで歩いて下りる。絵の道具を背負 …

『玉野だより』 2019.06.22【奥迫川風景(11)】

この日は、迫川大池の土手下の路上で、2枚目の土手のある風景を描いた。6月19日に描いた1枚目の絵と、立ち位置が違うので、同じ素材の取り合わせでも、画面の空間はガラッと変わる。こうだから、イーゼル画は楽 …

no image

玉野だより(一覧)

  『玉野だより』2018.06.13 【大仙山風景(1)】 『玉野だより』2018.06.14 【葛島(1)】 『玉野だより』2018.06.16 【葛島(2)】 『玉野だより』2018. …

『玉野だより』 2019.06.21【奥迫川風景(10)】

この日は、6月14日に迫川大池で最初に描いた堤の上の道を、前作より引いた位置で縦構図でキャンバスを立てた。縦構図にしたのは、土手上の、立ち位置までの小径のある平面を、大きく入れるためだ。 世界はデタラ …

『玉野だより』 2019.06.29【ネムの花咲く池(2)】

この日は、『ネムの花咲く池』の2枚目を描きに、前日と同じポイントに出かけた。イーゼルを立てられる場所が狭くて、ネムノキを画面に入れようとすると。視角も限定されて1枚目と同じような画面になってしまう。 …