玉野だより

『玉野だより』2018.09.26 【王子が岳風景(19)】

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この日は、ニコニコ岩にいく道の、昨日描いた場所に向う枝道の入口の少し入ったところでイーゼルを立てた。昨日の帰りに、見ておいたところだ。ここでは、2カ所描けるところがある。岩が近くて、画角が狭いので、F10号の縦構図で描く予定でキャンバスを用意した。広い所がないので、イーゼルを立てるのを苦労したが、歴戦の勇士はなんとか状況を乗り越えるものさ。

描いている時に、狸が近くをうろつき、置いていたもう1枚のキャンバスに興味をもっている。齧られるとたまらないので、追い払ったが、王子が岳は、野良猫に餌を与える人が多いので、猫が多い。猫の餌と、人慣れしているので、人間を恐れないのだろう。

以前は聞いたことがなかったが、近年、玉野の山はどの山でも猪が出没している。もちろん、王子が岳にもいて先日の日の出前の早朝、3~4匹の群に出遇った。野性の獣は、猪でも東伊豆での猿でも出遇うと気持悪いが、絵を描きにいく途中の道や、絵を描いている時は、恐くはない。〈美〉という大義は、人を強くする。

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